5月21日に、本校と経済学部との高大連携プログラムの一環として、経済統計学がご専門の伊藤伸介教授をお迎えして特別講義を開催しました。
一昨年度より本校では、数学・情報科の教員が主となって「数値・データ分析から社会経済活動を読み解こう」とする「経済探究」の授業を行っています。
そこで「経済探究」の授業に、経済学部との連携プログラムとして統計を専門とされている第一線の先生をお招きすることとし、昨年度より実施しています。
今年度も、伊藤伸介先生に来校頂き、全体を3部構成(全体で100分=大学の1講義分)として話して頂きました。
第1部では、経済学部、ゼミの紹介、第2部では「統計から見えてくるあなたの未来と生活」と題しての統計の意味、第3部では統計データを使っての分析方法、という構成です。
特に第3部では具体的な数値をあげられながらの説明とともに、統計データ分析では始めから正解があるわけではなく、仮説を立て、分析を行い、齟齬があればまた、仮説を立てる、といった試行錯誤する中で、結論を導くこと、その思考過程が重要であるとのお話もされ、高校の授業としてはハイレベルなものでありました。
このような内容は、正解を求められることが多い高校での教育に慣れた生徒にとって、刺戟的な講義であったと思われます。
本日の講義を経て、自分たちでデータ解析を行うプログラムに移行していきます。そして来年の2月には選抜された発表者が、伊藤先生の前でプレゼンテーションを行いコメントを頂戴することとなっています。伊藤先生もその時を楽しみにしていますと話され、講義を締めくくられました。
『自分を育てる、世界を拓く。』