『質実剛健』とは、時流に流されず、忍耐強く、自らを磨いていくこと。『家族的情味』とは、一人ひとりの顔が見える親身な教育を通じて、教師と生徒、保護者を加えた三者が親しみと信頼関係を築くという意味が込められています。これら2つの理念のもと、生徒の個性を健やかに伸ばすとともに、卒業後の飛躍へ向けた基本的な力を育んでいきます。
『自立』とは、親や他人に依存することなく、自分のことは自分でする心のこと。そして『自律』とは、物事の正邪をしっかりと見極めて、自分の行動を正しい方向へと導く心のことです。私たちは、日々の勉強、部活動、委員会活動などの集団活動や各種行事を通じて生徒の社会性を陶冶し、本当の『自立』と『自律』に導くことをめざします。
『真』のリーダーとは、情報を知恵に昇華できる「学力」、人を惹きつける「徳力」、身体・精神双方の意味を含んだ「体力」の3つの力を備えた人物のことです。生徒たちにはそのような魅力のある人物になってもらいたいのです。そのためにも日々自覚を促しながら、毎日の生活を丁寧に生きることで、徐々にその力を身に付けさせていきたいと考えています。
本校は、中央大学の学風である「質実剛健」の精神と「家族的情味」の環境の中で、生徒一人一人が自らの適性を見出し、努力を惜しまず自主的に学習する能力を培うことによって、生きる力に溢れた健全な社会人を育む。また、思いやりと協調を大切にする豊かな人間性と高い知性を兼ね備え、国際的視野に立って広く社会に寄与できる人材を育てることを目標とする。
中央大学高等学校は、以下に掲げる方針に共感し、該当する生徒を募集します。
日々の学習に真摯に向き合い、納得いくまで勉強して自身の知識を深め、社会における課題を発見し、かつ他者とともに解決しようとする意欲を持つ人。
何事にも素直に感謝し、他者に対して元気よく挨拶できるとともに、他者を受け容れる謙虚な心をもち、社会に対して自分自身が、どのように働きかけられるかを考えられる人。
中大高生として、自身の目標に向かって心身を鍛え、友人と協力しつつ学校生活に意欲的に取り組み、社会の一員としての責任を持ち、その発展に寄与したいと考える人。
中央大学の附属校として、中央大学のみならず大学という高等教育機関に進学した際、「その中核」となる人物としての力を身につけることを前提としています。つまり、グローバルで多様性に富む環境、不安定、不確実な状況にも対応できる総合的な学力の獲得を目指します。
これからの国際社会において活躍するためには、異なる文化や歴史に立脚する人々を理解、尊重し、多様性に富む環境の中で切磋琢磨し幅広い知識と柔軟な思考に基づいて判断する力、不安定かつ不透明な変化に対応する能力や資質を身につけ、よりよい社会を創造しようとする「真」のリーダーが求められており、そうした人物を育成します。
『自分を育てる、世界を拓く。』