お知らせ

　平成30年11月7日（水）、今年度の総合学習講座が開催されました。今年は、東京都が主催する東京2020オリンピック・パラリンピック「夢・未来プロジェクト」を実施しました。この企画は、アスリートとの直接交流により、オリンピックやパラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲を培うことなどを目的として、既に約３００の小中学校で行われています。
　中大高校に来てくれたアスリートは、柔道の杉本美香さんです。杉本さんは２０１２年のロンドンオリンピックの銀メダリストです。度重なる大けがを乗り越えて、最後まで夢をあきらめなかったからこそ掴んだ快挙です。
　今回、本校での講座は二部構成で行いました。第一部は全校生徒を対象とした、杉本さんの軌跡をまとめたDVDの鑑賞・講演会・模範演技・質問コーナー、そして第二部は希望者対象の実技指導です。第一部のDVDは、現役を引退された杉本さんの選手時代の姿を見ることができました。講演は、杉本さんの明るい人柄がよく伝わってきました。模範演技では、本校教員が一本背負いで投げられたときすごい迫力がありました。質問コーナーで、「杉本さんが一番食べていたときは、どれくらい食べましたか？」という質問に「毎食、３合です。」とおっしゃったとき、会場が少しどよめいていました。第二部は２６名の生徒が参加して、この日のために用意した７２枚の畳の上で、受け身の練習や、身体を使ったじゃんけんと手押し相撲などをして楽しんでいました。「投げられたい人いる？」という問いかけに、多くの生徒が手を挙げて、本当に投げられました。感想はみんな「痛い」でした。参加した生徒は最後に銀メダルに触れることができたので、その重さに感激していました。わずかな時間ではありましたが、「夢を大事にして下さい」という杉本さんからのメッセージが、生徒たちにしっかり届いた総合学習講座になったと思います。杉本さんどうもありがとうございました。