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2023年度(第76回)卒業式を挙行しました

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卒業生へのメッセージ(書道部)
前日からの雨も上がり、晴天に恵まれた3月1日(金)、中央大学後楽園キャンパス5号館アリーナにて、第76回(2023年度)卒業式を挙行しました。卒業生のみなさんのこれからのご活躍を祈っています。
以下に、校長の式辞を掲載致します。

学校長式辞            

               髙倉 樹
167名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
本日ここに第76回卒業式を挙行するにあたり、中央大学経済学部長・佐藤拓也先生、学校法人中央大学常任理事・石井靖先生をはじめ、多数のご来賓の方々、並びにご家族の皆様にご臨席を賜りましたことに、教職員を代表して厚く御礼申し上げます。
これまでお子様の生活を温かく見守り、支えてこられたご家族の皆様のお喜びはひとしおかと存じます。無事ご卒業の日を迎えられましたことに、心よりお祝いを申し上げます。そしてまた、このように従来と同じ形で在校生全員とともに、さらに吹奏楽部の演奏の下で、卒業式を執り行うことができましたことは、誠に喜ばしい限りです。多くの方々のご尽力に対し深く感謝いたします。
さて、卒業生の皆さん。3年前中学校を卒業し、この中大高校へ入学した時のことを思い出してみて下さい。卒業を迎えた今の自分はあの頃の自分と比べてどのように違っているでしょうか。また、現在の自分からは、当時の自分はどのように見えるでしょうか。おそらく、身体面でも精神面でも、この3年間で、皆さん驚くほどの成長を遂げているのではないかと思います。皆さんが本校の3年間の全課程を立派に修了したことに対して、改めて敬意を表し、お祝いを述べたいと思います。本当におめでとう。
振り返ってみると、皆さんが中学3年生になる頃から、新型コロナウィルスの急速な蔓延により、日本中そして世界中で思わぬ事態となりました。中大高校に入学後も、1年生の時は依然として制約が多い毎日であったかと思います。皆さんの協力もあって、2年生の時から徐々に校内行事が行えるようになり、そして今年度はほぼ従来通りの学校生活を送ることができたと思います。
そういえば修学旅行では、大雨のため想定外の1日延泊というハプニングもありました。学校運営上は決して望ましいことではありませんが、極めて稀な体験として是非語り継いでいってください。また、今年度の後楽祭や体育祭での皆さんの生き生きとした姿は、今も私の目に焼き付いています。皆さんの若さ溢れるみずみずしいエネルギーに圧倒されつつも、私自身大いに元気をもらいました。本当にありがとう。行事以外でも、何気ない日々の勉強や活動の中で、楽しかったことや嬉しかったことがたくさんあったことでしょう。また逆に、悔しかったことや辛かったこともあったかもしれません。そのときの情景や友の顔・先生の顔、あるいは当時よく聞いていた曲・音楽、心の支えにした本や言葉・・・、などといった多くの事柄とともに、それらはしっかり皆さんの記憶に刻まれているはずです。それらは皆さんが中大高校で3年間を過ごしたことの証です。
そういったかけがえのない思い出を、心豊かな人生の糧として、今後に活かしていっていただきたいと思います。
さて、4月からは大学生としての新たな生活が始まります。これまでのような「家族的情味」のある環境とはかなり違うことでしょう。勉強のスタイルも変わっていくと思います。健闘を祈ります。そして同時に、成人としての、社会人としての自覚も求められます。現在も、国内の政治や経済における諸問題をはじめ、緊迫した国際情勢が連日報じられています。希望に満ちた未来、と手放しで言える状況ではないかもしれません。しかしながら、そんなこれからの社会の中を皆さんには、しっかりと、明るく、たくましく、歩んで行ってほしいと願っています。

そこで私からは、3つのキーワードを伝えて皆さんにエールを送りたいと思います。

まず始めは・・・。
一つ、「貪欲に学べ。」
文字通り、まず大学で大いに、貪欲に学んでください。もちろん、知識を詰め込むだけでは 不十分でしょう。今後、AIではない人間としての我々は、何をどのように考えどう行動すべきかについて、これまで以上に真剣に問うていくことになります。「質実剛健」という中央大学の学風を忘れず、学びを深めてください。

次に二つ目は・・・。
二つ、「夢中になれ。」
勉強やスポーツに限らず、何か一つのことに夢中になって取り組むことは、人を成長させてくれます。また、打ち込む対象があるということ自体、とても幸せなことだと思います。そうした経験は 皆さんの血となり肉となり、人間としての幅を広げてくれるでしょう。また、想定外の事態や 困難に出くわした時にも、きっと役に立つはずです。

そして最後は・・・。
三つ、「自由であれ。」
もちろん、他人のことを考えず勝手にふるまってよいという事ではありません。むしろ、真の自由とは何か、と問う、そして問い続けることが大事だと思います。ある教育者、羽仁もと子さんと言いますが、その方は「靴を揃えて脱ぐ自由」と言いました。逆説的に聞こえるかもしれませんが、大変含蓄のある言葉だと思います。皆さんには、歴史や伝統を尊重しつつも、固定観念に縛られず、柔軟に、しなやかに、人生を歩んでいってもらいたいと思います。
以上、ささやかなヒントを述べさせていただきました。卒業という大切な節目に際し、最後に、皆さんの未来に幸多かれ、と祈念して、私からの式辞といたします。

本日は、ご卒業、誠におめでとうございます。

『自分を育てる、世界を拓く。』

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